介護保険適用の場合

●介護保険の適用範囲

実は介護タクシーで介護保険が利用できる範囲は非常に制限されています。

 

・通院(リハビリ・整骨院を含む)

・市役所等公的機関での手続き

・金融機関での手続き

・介護関係施設の見学

・選挙の投票

・生活必需品の買い物

 

上記の目的以外で利用する場合は、利用料金は全額自己負担となります。通院利用でも交通事故などの治療はNG、冠婚葬祭での外出も適用範囲外です。

利用目的が適用範囲に当てはまるかどうかをしっかり把握していないと、料金が思わぬ高額になってしまう可能性があります。介護タクシーを利用したいときは、ケアマネジャーに利用目的を正直に伝え、相談しましょう。

 

介護保険タクシーの役割は、外出の送迎だけではありません。乗務員が介護の資格を持っていることで、幅広いサービスの提供が可能です。

 

 

 

●介護タクシーに使用されている車の条件

介護タクシーとして運用できる車両には条件があります。

 

1.車椅子やストレッチャーのまま乗降できて、車内にストレッチャーを固定する設備がついている車両

2.資格取得者が乗務している一般車

 

●受けられるサービスの範囲

 

・外出時

自宅やケアハウスまで迎えに行き、着替えや身だしなみを手伝います。ベッドなどからタクシーまでの移動と乗車を介助して、消灯と火の元を確認、施錠して出発します。迎えの際に、利用者の様子や健康状態を気に掛けるのも、介護タクシーで受けられるサービスの一つです。

 

・目的地到着

車からの降車介助と、目的地での移動をサポートします。通院なら受診科まで付き添い、会計や薬の受け取りも手伝うことが可能です。

 

・帰宅

降車から自宅の中まで、あるいはベッドに移るまで付き添い介助します。必要があれば着替えを手伝ったり、おむつ交換を行ったりすることもあります。

 

ただし、介助の範囲はケアマネジャーが作成するケアプランによって決まるので、必ず上記全ての介助が行われるわけではありません。